最終更新 2001.12.05

硬直的な駐停車規制と交通取締り

「迷惑駐車が多いから取り締まるんだ」
極めて分かりやすいやり方だが、問題を解決するつもりがあるのなら、
先ず問題が起きる原因を分析・評価しなければならないはずだ。

硬直的な駐車規制  
 
駐停車禁止駐車禁止 停車可駐車可

 公安委員会の(警察の)規制方法は、駐停車の規制はふたつしかない。
駐車禁止と駐停車禁止だ。

 駐停車禁止は駐車禁止を厳しくしたものなので、これも駐車禁止の一態様と考えると、市街地のすべての道路は駐車禁止となっている。駐車禁止でないのは、釣り人も来ない湾口地区や工業地帯の一部くらいだ。

駐車禁止
  ┗駐停車禁止
「停車禁止」という規制はなく、時間指定は、ふたつの規制を時間で区切るだけだ。そして「放置駐車」は、(道路交通施行令)によって警察が決めた違反の処理方法に過ぎない。停車可は駐車場の看板としてしか見られることはなく、駐車可の標識を私が見たのは、札幌の大通り公園だけだ。
(⇒札幌のについて
 市街地のすべての道路は駐車禁止であって、交通事情によって駐停車禁止というさらに厳しい規制がかけられてたり、時間指定によってになるだけだ。つまり、市街地のすべての道路が駐車禁止なのである。

■「タクシーならいいのか?」という素朴な疑問と不公平感 写真は全て札幌市内で撮影

道路交通法上、「客待ち」は停車ではなくなく、駐車とされている。


狸小路二丁目:
横断歩道の四隅には常にタクシーが駐車している。


前方の白い看板には
『ここでの客待ちはご遠慮ください』と書いてある。

 上の3枚はいづれも三越前で撮影したものである。写っている車はパトカーではなく、タクシー関連協会の指導車である。三越前がお気に入りのようで、天気の良い日はいつも止まっている。三越の南側にあるタクシー乗り場に並ぼうとする客待のタクシーが、四プラ前の交差点内に停留しないように指導するのが主な仕事のようだ。しかしこの迷惑な場所に車を駐車させる必要性は感じられない。この指導車のために、右折車が迷惑したり、他の迷惑駐車を呼び込んでいることは明白なのだ。
 このタクシー指導車に感じるのは、「交通安全のためやっていることがかえって交通安全の障害となっている」ということだ。そしてこの違法駐車の免罪符を発行しているのは中央警察署長である。



■提案!

ちょっと飛躍した発想

 どうせ全部が駐車禁止なのだから、はすべてなくしてしまえばよい。
「(市街地の)道路は全て駐車禁止とする」と定めてしまい、必要な場所にを置くようにする。

 もはやドライバーはに免疫(看板があってもなくても関係ない)ができてしまっているので、効かない薬を投与(数百万毎の看板を維持)するよりはるかに合理的だろう。


硬直した駐停車規制と交通取締り|札幌市の駐車規制について