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こちら神奈川県警足柄峠KOBAN

踊る内部捜査線
この会話はフィクションです。
また神奈川県警に足柄峠交番は存在しません。
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2011年12月4日
新米警官「前川さん再審ですって」
巡査長 「福井の女子中学生殺害事件だな」
新米警官「目撃証言だけであんなになっちゃうんですね」
巡査長 「そうだ。お前だって同じことやってる」
新米警官「えっ!?」
巡査長 「きのうも目撃者募集の看板出したろ?」
新米警官「交通事故の目撃者募集看板ですか?」
巡査長 「そうだ、目撃証言を有力な証拠にしようとする点は
      まったく一緒だ」
新米警官「じゃあ、もっと捜査したらいいじゃないですか?」

巡査長 「バカいえ。あんな事故は毎日起きる。
     いちいち捜査したら捜査係はパンクだ。
     それにクルマと歩行者の事故は、
      クルマを悪者にすればいいんだ」
新米警官「クルマの運転手は自分は青だったって言ってますよ」
巡査長 「歩行者も青だって言ってる。どの事故だってそうさ。
     だからクルマを悪者にできる目撃証言を待つんだ」
新米警官「あの歩行者、妙に慣れた感じだから、
     友達に証言頼むかもしれませんよ」

巡査長 「そんなの関係ない。
      とにかく、ウエが判断に困る書類は送れないんだ」

2011年8月7日
新米警官「せんぱーい!」
巡査長 「どうしたうれしそうに。なにかいいことでもあったか?」
新米警官「ぼく転勤なんです」
巡査長 「栄転なのか?」
新米警官「ええまぁ。捜査係なんです」
巡査長 「刑事捜査か?」
新米警官「いえ、交通捜査係です」
巡査長 「なーんだ」
新米警官「なんだはないでしょ。あこがれの捜査ができるんですよ」
巡査長 「交通捜査係は捜査なんかしない。次々に起きる事故を処理するだけだ」
新米警官「そんな…」
巡査長 「行けばすぐわかる。交番勤務の方がずっといいんだぞ」

2003年9月22日
巡査長“〜〜〜ッイッッッッ!
小学生「うわっ、びっくりした」
巡査長「危ないから早く渡って」
小学生「危なくなんかないよ。だって信号があるもの」
巡査長「いーから早く渡りなさい」
小学生「おまわりさんはなんでこんなとこで交通整理するの」
巡査長「秋の交通安全運動なんだ」
小学生「でも信号があるから交通整理なんか要らないでしょ?」
巡査長「ここは事故が多いんだよ」
小学生「重大事故は夕方から未明かけてに多いんだって」
巡査長「…」
小学生「それに緑のおばさんは信号のないとこでやってるよ」
巡査長「信号は機械だからさ…」
小学生「わかった。おまわりさんは目立ちたいんでしょ?」
巡査長「バカなこというんじゃない」
小学生「じゃあ、こっちでやってよ。裏通りだけど危ないんだよ」
巡査長「そっちはちょっと…。やっぱり表通りじゃないと」
小学生「やっぱり目立ちたいんだ」
巡査長「場所は上司(ウエ)が決めるんだ…」

2003年1月27日
巡査長 “ピポッパップペパポ”
新米警官「おや、カメラ付きの携帯電話に変えたんですか?」
巡査長 「うおっっ」
新米警官「なにもそんなにあわてて隠さなくても…
     出会い系サイトにでも繋いでたんですか?」

巡査長 「いいか、出会い系サイトは犯罪の温床になっているんだぞ。
     犯罪のあるところに飛び込むのが本当の警察官なんだ」
新米警官「やっぱり出会い系サイトですね」
巡査長 「だから、現場を持つ警察官としては風俗の実態を知る必要があるんだ」
新米警官「はいはい、わかりましたよ。
     でももうすぐ法の網もかかるみたいだから、現職の警察官が捕まったらみっともないですね」

巡査長 「わかった気をつけよう……
     ちがう!オレは職務上の視野を広げるためにやってるんだ!!」

2002年9月15日
一般人 「おまわりさーん、詐欺なんです」
巡査長 「どうした?」
一般人 「お金をだまし取られたんです」
巡査長 「でもな、詐欺はなかなか事件にならないぞ」
一般人 「どうしたらいいんですか?」
巡査長 「さあな、松田警察署の刑事課で聞いてみろ」

             ‐1年後‐

新米警官「ジー・オーグループの会長がとうとう逮捕されましたね」
巡査長 「あぁ」
新米警官「大事件の犯人を逮捕してテレビに映るのが僕の夢なんです」
巡査長 「そっか、まあガンバってくれ」
新米警官「でも5年間に約3万3000人から302億円も集めたんでしょ。
     フィリピンの司法省が告発してから、日本で事件になるなんておかしいですね。
     被害者はだれも告訴しなかったんですかね?」

巡査長 「…」

2002年1月19日
新米警官「せんぱーい。熱血!正義の警察官24時の取材がくるそうでよ」
巡査長 「ほんとか?」
新米警官「松田警察署に順番がまわってきたんですよ」

巡査長 「何すればいいんだ?」
新米警官「ドリフト族に立ち向かう正義の警察官を撮るそうです」

巡査長 「よーし、がんばるぞ!」

−撮影終了後−

巡査長   「もしもし、こちら神奈川県警の足柄峠交番ですが。ディレクターさん?」
ディレクター「はい、そうですが」

巡査長   「オレが逮捕したシーン、ばっちり撮れてる?」
ディレクター「あのカットは署長さんにダメ出しされました」

巡査長   「なんでだよ」
ディレクター「だって、あんなに思いっきり殴ったらダメですよ」

巡査長   「あいつが抵抗するからだ」
ディレクター「正義の警察官は、凶悪犯とのコントラストが大事なんです。
       あれじゃ、逆上して暴力を振るっているようにしか見えませんよ」

巡査長   「・・・」

2001年9月29日
新米警官「自販機荒らしで逮捕された警官が、250件の犯行を供述したんですって」
巡査長 「正直なヤツだな」
新米警官「交際していた女性のために、警察共済組合からも借金してたんですって!」
巡査長 「共済なら、担保も保証人もいらないし、利子も安いからな」
新米警官「車のローンやパチンコ、競馬で数百万円の借金を抱えてたんですって!!」
巡査長 「よくある話しだ」
新米警官「警察官ってそうなんですか?」
巡査長 「クルマとギャンブルとオンナは、オトナの男のたしなみだ」
新米警官「・・・・・」


2001年8月30日

巡査長 「生活安全課の巡査部長が受託収賄で逮捕だって」

新米警官「テレビで見ましたよ。それにしても捜査員が家宅捜索するときに映った
       巡査部長の自宅は立派でしたね」


巡査長 「警察共済のローン使えば、あれくらいの家はオレだって替えるんだゾ」

新米警官「そうですね。警察官は年功序列をベースにした終身雇用に、
       共済の年金や恩給まで計算できるから、“マイホームへの道”は近いですよね。
       民間の中小企業に勤めるよりは・・・」


巡査長 「そのうち景気が良くなって、サラリーマンにも買えるようになるさ」

新米警官「でも老後の保障への不透明感が高くなっているから、
       なかなか踏ん切りがつかないんだってボクの父が言ってました。
       公務員とは事情が違うみたいですね・・・」


巡査長 「そっか」

新米警官「それに日本は土地本位制の経済を壊すに壊せないから、
       景気が良くなると同時に土地の値段も上がるらしいですよ」


巡査長 「なんだよ、土地本位制って」

新米警官「土地の値段によって経済活動が大きく左右されることですよ。
       おカネ持ちの人や企業が土地に投資を続けたから、
       土地は庶民には手の届かない値段になったんです。
       それに政府と金融機関が不良債権処理の先送りを続けているのは、
       土地の値上がりを待つしか他に方法がなかったからなんですよ。」


巡査長 「夢のない話しばっかりするなよ。お前はアカか?」

新米警官「父が悩んでることを言っただけですよ」


巡査長 「オマエの親父さんは警察官じゃないのか?」

新米警官「ボクの父はサラリーマンなんです」


2001年7月25日

新米警官「今度の花火大会の警らは先輩も行くんですか?」
巡査長 「あぁ…、明石で事故があったから警らが増員になったらしい」
新米警官「先輩、イヤそうですね?」
巡査長 「雑踏警らだぞ、やる気がでるわけねェだろ」
新米警官「花火が見れるじゃないですか」
巡査長 「それにな、もし同じようなパニックが起きて
       おまわりさん何とかして、なんていわれたらどうしたらいいんだよ」
新米警官「フエ吹いて整理すればいいんでしょ? ピ〜って」
巡査長 「交通安全週間のときに、赤信号にあわせてクルマを止めるのとは違うんだ」
新米警官「そういわれればそうですね」
巡査長 「それに拳銃も持ってけないし」
新米警官「どうせ雑踏のなかで撃てやしないんだから、いらないでしょ?」
巡査長 「バカいえ。銃がなかったら警備員に間違われてナメられるんだよ」


2001年5月18日
巡査長 「小泉のいう『痛みを伴う改革』の『痛み』ってなんだろ?」
新米警官「消費税の税率アップじゃないですかね」
巡査長 「そりゃたいへんだ」
新米警官「でもデフレが進んでますから消費税の5%アップくらいなら
   家計の収支はとんとんになるかもしれませんね」

巡査長 「じゃあ大丈夫なんだな?」
新米警官「でもサラリーマンの所得は年々低下してますし、
       民間企業は厳しい コスト削減を迫られているから
       あんまり大丈夫じゃないみたいですよ」

巡査長 「でもオレはサラリーマンじゃないし…」
新米警官「そのうち影響があるんじゃないですかね」
巡査長 「そのうちって?」
新米警官「不況に苦しむ民間人が、赤字を作っても危機感のない公務員とのギャップに
       気がついたときに、ものすごい公務員批判が起きると思いますよ」

巡査長 「そんなに悲観的なことばっかりいうなよ」
新米警官「タカハシ警部補がコネで本社(本部)に栄転したってウワサ聞きました?」
巡査長 「聞いたよ。やなヤツだな」
新米警官「先輩がタカハシ警部補に感じているようなことを、
       民間人が公務員全体に感じることがボクのいった公務員批判なんですよ」

巡査長 「わかったようなわからないような…」
新米警官「そのうちわかりますよ」
巡査長 「あんまりわかりたくないな…」

2000年11月 4日
巡査長 「交通安全白書には目を通したか?」
新米警官「いえまだデス」
巡査長 「悲惨な死亡事故で毎日死者が出ているんだゾ!ちゃんと読め」
新米警官「ハイ。ボクらには市民の安全を守るという大事な使命があるんでしたね」
巡査長 「そうだ。オマワリさんがやらねば道路交通の秩序は崩壊するんだ」
新米警官「そうですね。ボクも頑張ります」
巡査長 「よし。じゃ取締りに行くぞ〜!」
新米警官「オ〜ッ!!!」

2000年10月 9日
新米警官「先輩、たかが駐禁であんなに声を荒げなくてもいいんじゃないですか」
巡査長 「アイツが駄々をこねるからだ」
新米警官「でも傷害事件のホシを調べるときだって先輩は落ち着いているのに、
       どうして交通取締であんなにムキになるんですか?」
巡査長 「クソの評価もされない交通取締りごときでダダこねられたら頭にくるさ」
新米警官「あの傷害事件のホシだって駄々こねてましたよ。『オレはやってない』って」
巡査長 「交通違反なんか子供の万引きを処理するようなもんなんだ。
      あんなのをねじ伏せられなかったら課長になんて言われるか…」
新米警官「子供の万引きとは違うような気がします」
巡査長 「お前だって新聞に出るような大事件のホシに手錠を掛けたいだろ?
       評価されない仕事としては、子供の万引き処理と対して変わらないんだ。
       どうせ憎まれるだけで評価されない交通取締りなんかアホクサくて…」
新米警官「それじゃ先輩は自分の評価のためだけに仕事しているみたいですよ」
巡査長 「偉そうなこと言うな!お前にもすぐに分かるときが来る」
新米警官「・・・」

2000年9月頃
通行人 「おまわりさん!パトカーのタイヤがすり減ってますよ」
巡査長 「オレのミニパトが整備不良だと言いたいのか?」
通行人 「だって危ないでしょ?」
巡査長 「安全か危険かは関係ない。“違反は違反”で取締るのがオレの仕事だ」
通行人 「なに言ってるんですか、県警の監察ホットダイヤルに電話しますよ」
巡査長 「オレを脅す気か?」
通行人 「だって話しにならないでしょ?」
巡査長 「監察なんかアテになるわけないだろ?文句があるなら松田警察署に電話しろ」
通行人 「じゃ名前を教えてください」
巡査長 「サトウだ」
通行人 「サトウ何さんですか?」
巡査長 「足柄峠交番のサトウといえば分かる」
通行人 「信用できませんよ。警察手帳見せてください」
巡査長 「なんでお前に見せなきゃいけないんだ?」
通行人 「じゃサトウさんの階級はなんですか?」
巡査長 「だから足柄峠交番のサトウといえば分かる」
通行人 「階級で職責が変わるんでしょ?
      給料だって階級次第なんだから明らかにしてください」

巡査長 「だから足柄峠交番のサトウといえば分かる」
新米警官「スズキ巡査長!お電話でーす」
巡査長 「…」

2000年7月29日
新米警官「先輩、サミット警備ごくろうさまでした」
巡査長 「ご苦労なんてもんじゃねーよ」
新米警官「どうかしたんですか?」
巡査長 「クリントンの5分の散歩のためのハブ退治を一日中やって熱射病になりかけた」
新米警官「花火大会の警備よりやりがいあるんだって言っていたのは先輩ですよ」
巡査長 「東京サミットのときとは報道のされ方が全く違うだろ」
新米警官「警察への評価も政治への評価も180度違いますね」
巡査長 「もう2度とサミット警備なんかやらないぞ!」
新米警官「他にもイヤなことがあったんですか?」
巡査長 「警察庁の警備部長は'サミットの成功は我々の手に掛かっている'とか訓示し
       てるのに、終わってテレビを見ると、森は失言しないのが精一杯だった、
       サミットのあり方自体に疑問、なんて報道されてるし、
       おまけに、何で日本はサミットにそんなに一所懸命なんだ?って外人
      記者にいわれたら、まるで2万2千人の警察官が集結したことがバカみた
      いジャン」
新米警官「警官なんてそんなもんでしょ」
巡査長 「注目されるところで活躍して賛辞を贈られるのが警備警察の最大の喜びだ!」
新米警官「・・・・」

2000年7月21日
沖縄サミット警備担当警官宿泊所にて
巡査長 「あんた何で警官になった?」
警官A 「自衛官になろうか迷ったけど、隔離された自衛隊は息がつまりそうで…
      あんたらは?」

巡査長 「オレはパトカーに乗りたかったんだ」
警官B 「ボクは実家の都合で県外への転勤のない仕事を探して…」
警官A 「実はオレ、警官としての適性に疑問を感じて退職も考えたことがある」
巡査長 「ほいで」
警官A 「いやあ警官ほどツブシのきかない職はないね」
巡査長 「警備会社も自動車教習所もあるだろ?」
警官A 「ネクタイを締める仕事をしたいんだ。でももう手遅れだと分かった」
巡査長 「手遅れって、どーゆーこと?」
警官A 「警察一家に無縁の業界には受け入れたもらえないことが分かった」
巡査長 「で、どうすんの?」
警官A 「定年まで警官やると覚悟を決めた」
巡査長 「適性がないんだろ?」
警官A 「本社(県警本部)には、ネクタイ締めて毎日午後5時に退社する
     適性のなさそうなヤツらがあれだけいるんだから、オレだって…」

巡査長 「おまえ、パトカーで満足してるオレよかタチ悪いんじゃないか?」

2000年5月18日
巡査長 「聞け!オレは沖縄サミット警備に選ばれたぞ!!」
新米警官「おめでとうございます。ところで全体で何人くらいが沖縄に行くんですか?」
巡査長 「全国から2万人のおまわりさんが集結するんだ」
新米警官「沖縄サミットは日本も含めて9ヶ国ですよね?」
巡査長 「そうだ」
新米警官「2万人の警察官が必要なんですか?」
巡査長 「アリ一匹見逃さない警備が必要なんだ」
新米警官「訪日するVIPは自分のSPも連れてくるんでしょ?」
巡査長 「そうだ。」
新米警官「1国当たりVIPが一人の訪日だとすると、ひとり当たり二千人以上の警察官が
      付くことになりますネ…」

巡査長 「東京サミットではVIPの車が通る道全ての沿道の家々全てにローラーかけて
      安全を確保したんだ」
新米警官「沖縄にそんなに人は住んでいないでしょ?」
巡査長 「花火大会の警備よりはヤリ甲斐あるんだヨ!」
※沖縄サミット期間の花火大会の幾つかは警備の人員が確保できないとして延期された

2000年5月11日
新米警官「先輩!ボク警官になって1年で月給が手取りで30万以上になっちゃいました!」
巡査長 「オレは年収900万円だ」
新米警官「おまわりさんって高給取りだったんですね」
巡査長 「県庁に行かなくて良かったな。
      あそこは神奈川県の財政難から今年も職員の給料は減らされる」
新米警官「ボクらも神奈川県の地方公務員ですよね?」
巡査長 「おまわりさんは特別なんだ」
新米警官「大学の同期と話したんですけど、福利厚生に退職金と年金に恩給を総合すると
      ボクが一番恵まれているんです。もう仕事ガンバっちゃいますよ!」

  巡査長 「余計なことはするな。上の指示さえ守っていれば個人の収入は安泰だ」
神奈川県警察職員採用案内

2000年4月14日
新米警官「全国交通安全週間ももうすぐ終わりですね」
巡査長 「交通整理なんかカッコ悪くてやってらんねえよな」
新米警官「交通整理きらいなんですか?」
巡査長 「あったり前だ!オレはパトカーを運転したいからおまわりさんになったんだ」
新米警官「だけど歩行者の安全も大事ですよね」
巡査長 「しかし今回の交通安全運動では、さらし者にされてるような気がする…」
新米警官「そんなに人気がないなら、交通安全運動なんかやめればいいのに。
      交通安全運動はマンネリだって各方面から疑問の声が上がってますよね」

巡査長 「交通安全週間は、おまわりさんが交通安全に努力していることを
      アピールする最大の見せ場だから、やめられないらしいんだ」
新米警官「ところで先輩はフエを強く吹き過ぎるんじゃないですか?
      高齢の歩行者がビックリしてましたよ」

巡査長 「交通整理は民間警備会社の仕事で、歩行者の交通安全啓発は交通安全運
      動推進委員会と交通安全推進センターと交通安全母の会の仕事だろ?
      ホーンに負けない音量で、車に警察官の威厳を誇示するのがオレのプライドだ」
新米警官「…」

2000年3月頃
新米警官「日本テレビの警察犯罪捜査網見ましたか?」
巡査長 「ああ」
新米警官「警察官は市民の安全のため体を張っていますって
       みのもんたが言ってましたね」

巡査長 「オレは他人の安全を守るために警官になったわけじゃない」
新米警官「先輩はパトカーを運転したくて警官になったんでしたね」
巡査長 「みんな同じようなもんだ。
      白バイ警官は、マラソンの先導をやりたくて警官になるんだ」
新米警官「でもみのもんたは警察が安全を守るってしつこく主張してましたよ」
巡査長 「安全を他人(警察)に守ってもらうなんかムシのいい話しだと思わないか?」
新米警官「自分の安全は自分で守るのが基本ですね」
巡査長 「ああゆう番組作るから交番に面倒持ち込まれるんだ」

一市民 「すみません。クルマが脱輪して動かないんです」
巡査長 「JAFを呼べ!」
一市民 「警察犯罪捜査網でおわまりさん手伝ってましたよ…」
巡査長 「あれはテレビ用だ!手伝ったら指名手配犯の有力情報でもくれるのか?」
一市民 「ハッ…?」
巡査長 「点数を稼がないと、オレは夢の本部庁舎で働けないんだよ」

2000年2月頃
新米警官「先輩、新潟県警やってくれましたね」
巡査長 「また現場のオレ達に締め付けがくるぞ…」
新米警官「なんでですか?」
巡査長 「神奈川県警のときだってそうだろ?」
新米警官「そうですね。私生活まで報告するのはもうウンザリです…」
巡査長 「不祥事の原因は現場の警察官にあるとしか考えてないんだ。エラい人は…」
新米警官「息が詰まりそうです」
巡査長 「だからバレないように発散しろ」
新米警官「そんなことできません」
巡査長 「最初はみんなそう言うんだ
      けどな、いつの間にかマジメにやってられなくなる」
新米警官「よおし、ボクが意見しますよ!」
巡査長 「やめとけ、一生横浜で勤務できないぞ」
新米警官「じゃあエラくなってボクが改革しますよ!!」
巡査長 「テレビの見過ぎだ。アホ!
      一般職がいくら頑張ってもせいぜい地方の警察署長だ」
新米警官「どうしたらいいんですか?」
巡査長 「だからバレないように発散しろ」

2000年2月頃
巡査長 「おまえ、なんで警官になったんだ?」
新米警官「ボクは刑事になりたいんです」
巡査長 「テレビの見過ぎだ、アホ!
       刑事になれるヤツがどれ位いると思ってるんだ」
新米警官「そんなに難関なんですか…。
       ところで先輩はなんで警官になったんですか?」

巡査長 「オレはパトカーを運転したかったんだ」
新米警官「ミニパトあるじゃないですか。次はなんですか?」
巡査長 「そうだな〜。海岸通りにそびえ立つ夢の本社(本部庁舎)勤務だ」
新米警官「きっといつか勤務できますよ」
巡査長 「ムリだな…」
新米警官「なぜですか?」
巡査長 「おまえ、“警察24時”みたことあるだろ?まったく冗談じゃネェよ
      困ったときはおまわりさんが何でもやってくれるみたいな演出しやがって…。
      酔っ払いや民事のトラブルの処理したって、何の点数もかせげないんだよ」
新米警官「いいこと思いつきましたよ。入り口に民事関係お断りって張り紙しましょう」
巡査長 「おまえアッタマいいな。有力な証拠のある凶悪事件歓迎もいれておこう」
 
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