![]() |
日比谷焼き討ち事件
日露講和条約の内容が、賠償金はなく領土は南樺太だけであることがつたえられると、講和条約に反対する運動が各地で起こった。日比谷では5万人ともいわれる反対集会に集まった民衆が、武力でこれを解散させようとした警官隊と大乱闘となった。3日間続いたこの暴動で民衆の死者17人、検束者(逮捕者)2000人となった。 この暴動によって民衆の警察不信に火がつき、『警視庁廃止』が各新聞で論じられた。 |
米 騒 動
日露戦争に始まる日本の軍国主義は、一部の軍需産業の繁栄や、戦争特需を利用した戦争成金といわれる資本化を育てた。1917年にシベリアへの出兵が始まると、戦争による特需をあてこんだ大企業や資本家が米を買い占めたために米の価格が暴騰した。米価の高騰に苦しむ富山県魚津町の漁村の女性達が県外への米の積み出しを阻止しようとしたことから始まり、富山県の海岸一帯の主婦達が役場や米屋を襲って米の安売りを要求した。これを新聞が『越中女一揆』と報道するとたちまち騒動は全国的な規模にひろがった。 52日間に渡る米騒動の鎮圧結果は2人が死刑、2645人が懲役刑、検事処分を受けた者の総数は8253人にのぼった。 |
こうして熱を帯びた民衆の警察不信に対し、警察は威信回復の方法を模索していた。そうして、自動車王国アメリカの町での警察イベントを知り、これを模倣したのが交通安全運動の起源である。 つまり、ほんとうの目的は「警察不信の解消」であって、「交通安全」は単なる名目だったのだ。 警察活動をアピールのための交通安全運動は、“交通安全を呼びかける”という基本形態をそのままに、現代まで続いている。 |
![]() |
関連データ/平成9年秋の交通安全週間協賛団体一覧
ちなみに「協賛」とは協賛金を支払うことを意味する。 |
|
![]() |
国語辞典の「マナー」に行儀作法とあるように、一般的に使われる運転マナーにも「運転の行儀作法」が含まれるはずだ。しかし批判される迷惑運転には、「行儀作法」のような高尚なレベルの行為だけではなく、もっと過激なルール違反が含まれている。 つまり、周りの人に単なる不快感を与える行為はマナー違反で、もっと現実的な害を与えてしまう行為は、マナー違反とは別のルール違反なのである。 |
日本人が「運転マナー」を使いたがる理由
「マナー」の類義語として「モラル」がある。そこで「モラル」と「moral」をそれぞれ辞書で調べてみると、どうやら「モラル」と「moral」はイコールではなさそうだ。それに「モラ〜ル」とフレンチっぽく発音する人をみたりすると、どうにも使いたくない言葉になってしまう。 日本人が「モラル」よりも「マナー」を使いたがる理由はともかく、「運転の行儀作法」がイメージされがちなスローガンでは、いつまで同じことを続けても何の効果も上がらないはずだ。それ以前の問題として、「運転〇〇〇を守りましょう」や「交通安全宣言」のように、抽象的な標語を掲げたノボリやポスターや横断幕を乱立させることに効果があるとは思えない。 |