内閣府発表の平成14年春の全国交通安全運動実施要綱(抜粋)

目 的
本運動は,広く国民に交通安全思想の普及・浸透を図り,交通ルールの遵守と正しい交通マナーの実践を習慣付けるとともに,国民自身による道路交通環境の改善に向けた取組を推進することにより,交通事故防止の徹底を図ることを目的とする。
運動重点
1 全国重点
(1) 子供と高齢者の交通事故防止
(2) 飲酒運転等悪質・危険な運転の追放
2 地域重点
 都道府県の交通対策協議会等は,上記1の全国重点のほか,必要に応じ地域の交通事故実態等に即した重点を定める。
全国重点に関する主な推進項目

1 「子供と高齢者の交通事故防止」に関する推進項目

子供と高齢者自身の交通安全意識の高揚を促進するとともに,運転者その他の交通参加者の子供と高齢者に対する保護意識を醸成することにより,子供と高齢者の交通事故を防止するため,次の項目を推進する。

(1) 通園(学)時間帯等における街頭での園児・児童に対する交通安全指導・保護誘導活動の徹底
(2) 高齢者の運動・運転能力等の正しい理解に基づく安全行動の徹底
ア 高齢者自身による運動・運転能力等の的確な認識に基づく安全行動の実践
イ 高齢運転者,道路横断中の高齢歩行者等に対する保護の徹底
(3) 歩行時,自転車利用時などにおける反射材用品等の活用
(4) 体格に合ったチャイルドシートの使用と座席への正しい取付けの徹底
(5) スクールゾーン,シルバーゾーン等を中心とする子供と高齢者の安全な通行確保のための交通安全総点検の推進
2 「飲酒運転等悪質・危険な運転の追放」に関する推進項目
危険運転致死傷罪の新設及び道路交通法の改正により悪質・危険な運転行為に対する罰則が強化されたことをも踏まえ,広く国民に対し,悪質・危険な運転の追放気運を醸成するとともに,運転者に対する交通安全意識の高揚を促進するため,次の項目を推進する。
(1) 飲酒運転等悪質・危険な運転をさせないための地域,職場,家庭等における環境づくりの促進
(2) 交通事故被害者の声,体験を生かした啓蒙活動等による悪質・危険な運転追放気運の醸成
(3) 飲酒,暴走運転等の危険性の理解を重点とする運転者教育の推進
(4) シートベルトの着用徹底及び運転中の携帯電話の使用禁止徹底の指導等による運転者の遵法意識の醸成