狡猾な被害者と愚鈍な警官 そして道路は大渋滞

こんな経験はないだろうか。
大渋滞の先に「事故発生」の文字がうかぶ。「どんな事故だろう」と内心わくわくしながら現場近くに達すると大した事故じゃない・・・。現実、大事故に出会うことは、そうないものだ。

さて、渋滞の原因となった事故を観察していると、ぶつけられたクルマの中年女性は、クビをおさえながら、自分で救急車に乗り込んでいった。警官たちは、ものものしく現場検証をしている。が、しかし、クルマの損傷状況を見る限り、コツンとぶつけた程度の追突事故だ。救急車を呼ぶ必要性はまったく感じられない。

それでも確実なのは、警察がこれを「人身事故」として処理し、被害者はクルマの修理費用以外の補償を加害者に要求することである。もし、クビをおさえていたのが被害者の演技であったとしても、加害者に対抗する手段はない。
参照 ⇒非科学的な交通捜査

2004年9月
横浜環状2号線上(港北警察署のすぐ近く)

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