作成:2002.8.29 最終更新:2014.7.6
start
1. 性別 男性 女性

2. 体重 kg

3. どんなお酒をどのくらい飲みますか?

ビール・発泡酒・チューハイ (1缶=350ml)
アルコール分 5%
濃い目のチューハイなど (1缶=350ml)
アルコール分7%
ウイスキー、ブランデー
(1杯=60ml)
アルコール分 40%
ワイン (1杯=120ml)
アルコール分 12%
日本酒 (180ml)
アルコール分 15%
焼酎 (180ml)
アルコール分 25%
アルコール度数と酒量からも計算できます。
アルコール度数 % 酒量 ml

昏睡期
泥酔期
酩酊期
中度酩酊
ほろ酔い
爽快期

質な運転は許さない!
警察広報では取締る正義ばかりが強調されている。 しかし、「呼気1リットル中のアルコールが0.15ミリグラムに引下げられた」などと、わけの分からない数字を並べられても、まったく理解できない。

いったいどれだけ飲んだら悪質なんだ?
これがドライバーの本音だろう。それに、どれだけ飲んだら違反なのか?について具体的に示さないのはニッポンだけのようだ。

このプログラムは、 運転するドライバー自身が、自分の判断で酒量を決め、そして自分の判断で運転するしないを決めるために、作成・公開されています。


  経過時間 ピーク 0.5h 1h 1.5h 2h 3h 4h 5h 6h 7h 8h
血中濃度 (mg/ml)
呼気中濃度 (mg/l)
日本の酒気帯び基準は、血中0.3mg/mlまたは呼気中0.15mg/lのアルコールとなっています。
  1. 血中濃度は、アメリカ交通省が公認する計算方法(ベースはウィザード法) に準じて算出されます。
  2. 呼気中濃度は、血中濃度(mg/ml):呼気濃度(mg/l)=2:1から計算されます。
  3. アルコールの処理能力は、男女とも1時間あたり0.02%(≒0.2mg/ml)として計算されます。
  4. 日本人の体質的な特性は、計算に反映されていません。
  5. University of OKLAHOMA Police Departmentのプログラムで検証済み。
  6. 計算結果をどれだけ信用するか? これは各々の責任で行う作業です。

この記事は2002年に書いた内容に留めています。
最新記事は「飲酒運転クライシス-完全版-

交通違反は犯罪なのか?

2002年6月、飲酒運転の規制がとても厳しくなり、罰則も強化された。交通事故を減らすための規制は大いに結構、といいたいところであるが、厳しすぎる規制もまた問題だ。なぜなら強い薬には副作用があるからだ。
 ところで警察は「交通違反は犯罪だ!」とアピールしている。でも違反と犯罪の区別には、とても重要な意味がある。
  海外の例として、フランスとアメリカを見てみよう。

安全がとても高い国
フランス
革命後のフランスでは、1808年には犯罪者取扱い法、そして1810年には刑法が作られた。 犯罪者取扱い法によって、強制捜査と、任意捜査が適正に行われるようになり、また刑法では、 crimes(犯罪), misdemeanors(軽犯罪), violations(違反)の3つが明確に区別されるようになった。そして、 この区別は1994年施行された刑法にも踏襲されている。
  アメリカ合衆国
アメリカの酒気帯び基準を調べると、必ずといってよいほど “per se law ”という言葉が出てくる。これは“それ自体が不法”という使われ方をしている。 つまり、実害をあたえた“犯罪”とは区別されているのである。

二つの国の例は、警察消極目的の原則、警察責任の原則、警察公共の原則、警察比例の原則といった、法治国家の基本となる原理原則が守られていることを示している。これがニッポンだと、「交通違反=犯罪」となるのだ。こうして次々にシートベルト違反のキップを切る警察官にも「正義」が与えられるのだろう。

ニッポンの酒気帯び基準は妥当か?

2002年6月に引き下げられた新たな酒気帯び基準(道路交通法施行令第44条3)では、血液1ミリリットルにつき0.3ミリグラムまたは呼気1リットルにつき0.15ミリグラムとされている。警察の取締りでは、おもに北川式と呼ばれる試験器で呼気中濃度が測定されるが、実際の“酔い”を左右するのは血中濃度である。そこで「血液1ミリリットルにつき0.3ミリグラム」について詳しく調べてみよう。

ニッポンの酒気帯び基準0.3mg/mlは、アメリカの州で最も多い0.8mg/mlの半分以下の数値だ。ちなみにイギリス、カナダ、スイスも0.8mg/ml。フランス、イタリア、ドイツは0.5mg/mlである。ニッポンは厳しすぎるのではないだろうか?

次に罰則の内容を見てみよう。

日本の酒気帯び運転の罰則は、30万円以下の罰金または1年以下の懲役+減点6という重罰である。ちなみに時速30キロを超える速度オーバーの罰則は、10万円以下の罰金または6ヶ月以上の懲役となっている。 つまりニッポンは、国際的に低い酒気帯び基準に重罰を科したことになるのだ。(もちろん速度規制だって海外に比較すれば十分に低いのではあるが・・・)

別の問題として、諸外国では“違反”と“犯罪”が区別され、酒気帯びの許容量が公開されているのに対し、ニッポンではそれがまったく明かされてこなかった、という違いがある。酒気帯びの標語が「飲んだら乗るな」とされたために、余計な発表をしなかったのだろうか?

とにかく「どの程度が“違反”なのか」さえも明らかにされなかったのである。こうして、「自分で判断する道」を絶たれたドライバーは、ビール1杯を口にした後でさえ、犯罪者意識を持たされることになったのだろう。

このように酒気帯びの許容量を発表しなかったニッポンで、酒気帯び基準を下げるということは、単に取締りの効率を上げることが目的である、といわざるを得ない。なぜなら、そもそも「どの位飲んだら違反なのか?」を知らないドライバーに対し、「呼気中のアルコール濃度が0.25mg/lから0.15mg/lに引き下げられました」などと伝えても理解されるわけがないからだ。

罰金を上げることはともかく、少なくとも酒気帯び基準の引き下げについて言えば、規制強化の目的として掲げられた「飲酒による事故を減らす」という文句は、警察の取締りを正当化するための名目に過ぎない、といってよいだろう。

最大の疑問は、規制強化の発端となった事故がトラックの過失によるものであったにも関わらず、規制の対象をトラックに限定するのではなく、すべてのドライバーをターゲットにしたことである。

規制強化の発端となった事故とは、都内で起きた少年ひき逃げ事件(1997年11月)と東名高速における飲酒トラックの追突事故(1998年2月) 。この二つの事故だ。二つの事故では、共に交通犯罪の量刑に不満を持った遺族が署名を集め、それが道路交通法と道路交通法施行令の改正を後押ししたのである。

>>参照:飲酒運転が厳罰化されるプロセス

ちなみに、2002年6月に施行されたのが、道路交通法施行令で、2001年12月に改正されたのが、道路交通法だ。道路交通法施行令の改正経緯を調べてみると、世論の影響を受けて改正したことが明らかになる。通

常、法令の改正する際には、統計を根拠とするして添えられるのが慣例であるのに対し、今回の法令改正では、いくつかの事故例が参考とされているだけで統計は添えられていない。そこで統計を見てみると、飲酒による死亡事故は減少傾向にあることが分かる。

飲酒を許容する風潮をつくったのは誰なのか?

今回の法令改正において、警察庁は「飲酒運転を許容する風潮に歯止めをかけたい」とのコメントを出している。しかし自らコメントした風潮に対し、はたして警察は効果的な取締りをしてきたのだろうか?

飲酒検問の多くは交通安全キャンペーン期間に行われている。そして、これら交通安全キャンペーンは大々的に広報されている。 こうした大々的な広報は、警察の活躍をアピールするためには有効なのだが、飲酒運転の常習者に向けては 「交通安全運動の間だけは自重しろ」といっているようなものである。

もしも警察に本気で飲酒運転を取締る気があったのなら、こうした分かりやすい方法で取締るのではなく、抜き打ち的に、繁華街の出入り口付近での飲酒検問をしていたはずだ。

表向きの交通安全運動期間では、勇ましく取締りを行い、裏側の日常業務では、とても効果的とはいえない取締りの実態があるのだ。こうした光景をうんざりさせられるほど見てきたドライバーは、「オモテ向きにはカッコいいことばっかり言って・・・」とあきれていたのではないだろうか。

その上、シートベルト違反のような軽微違反を厳しく取締ってきたことが、警察に対するドライバーの反感を増長させたに違いない。つまり、交通安全運動は警察広報に利用され、交通取締りは警官が点数を稼ぐ道具とされてきたことがドライバーに見透かされていたのである。

こうして警察はドライバーに嫌われ、同時に交通規制と交通取締りへの理解も得られなくなっていったのだろう。

水と安全が高い国

罰則や取締りはともあれ、飲酒運転は慎まなければならない。
ところで発泡酒がめっぽう安い。
コンビニにならぶ缶ジュースが115円なのに対し、発泡酒は135円だ。
「20円の違いなら…」とつい手が伸びてしまうのも仕方がない。

しかし、よく考えると、発泡酒の135円から酒税分の36.75円を引くと残りは98.25円。では、なんで缶ジュースはぜんぶ115円(税込120円)なんだろう?

ニッポンは、水と安全の両方がとても高い国になってしまったようだ。


もっと詳しく知りたい方はご参照ください。

厳罰化のスパイラル〜2002年序章〜

飲酒運転クライシス - ひき逃げの増加/厳罰化のスパイラル

飲酒運転クライシス -完全版-

法治国家の基本原則

警察消極目的の原則
警察力は、その目的が積極的であってはならない。

警察責任の原則
警察力は、責任のあるものに対してのみ発動する。

警察公共の原則
警察力は、民事上の法律関係に干渉してはならない。

警察比例の原則
障害の程度に比例した警察力が発動する。

死者交通実数の推移

死亡事故件数の推移
警察庁統計より作成

呼気中アルコール濃度
−警察の取締り−

呼気1リットルに含まれるアルコール量(mg/l)

0.25mg/l〜 減点9
0.15〜0.25mg/l 減点6

血中濃度に換算するには?

呼気中濃度(mg/l) : 血中濃度(mg/ml) ≒ 1 : 2

血中アルコール濃度
−酔いを決めるのはこれ−

3.1〜4.0 : 泥酔期
1.6〜3.0 : 酩酊期
1.1〜1.5 : 酩酊初期期
0.6〜1.5 : ほろ酔い期
0.2〜0.4 : 爽快期
注)単位はmg/ml

酒気帯び基準の国際比較
国 名 血中濃度
(mg/ml)
アメリカ 0.8/1.0
カナダ 0.8
イギリス 0.8
スイス 0.8
シンガポール 0.8
フィンランド 0.5
デンマーク 0.5
スペイン 0.5
フランス 0.5
イタリア 0.5
ドイツ 0.5
オーストラリア 0.5
タイ 0.5
トルコ 0.5
アルゼンチン 0.5
ペルー 0.5
リトアニア 0.4
日本 0.3
スウェーデン 0.2
アルバニア 0.1

死亡事故件数の推移
警察庁統計より作成

厳罰化の副作用
(閣議決定〜施行)