法律万能を信じる人々/損得勘定が容易な現実
酒気帯び運転の取締りのほとんどは、 交通安全運動期間中に行われる主要幹線道路上での検問によるものである。 こうした取締りに飲酒運転の常習者が捕まることはありません。 また高速道路内では、警察は基本的に飲酒検問をしません。 飲酒トラックの追突により二人が死亡した事故のときも、警察はパーキングエリア等での検問に消極的な姿勢を明らかにしています。 さらに深夜0時も過ぎれば、警察は一切の交通取締りをしなくなります。 したがって、夜間の秩序は、法律ではなく、それぞれのモラルによって形成されています。 ついでに書けば、 速度超過の取締りは、天気の良い週末に好んで行われており、 これにもプロのトラックドライバーが捕まることはありません。 したがって、 いくら規制を強化しても、取締る警察がキップの数を優先したり、 または各種交通安全キャンペーンでの集中取締りを続けるのなら、 損得勘定を行う確信犯への効果はほとんどないといってよいだろう。 なお、交通安全週間は大々的に広報されます。 これは警察の活躍をアピールするためには有効です。しかし、損得勘定を行う確信犯に対しては、 「交通安全運動の間だけは自重しろ」といっているようなものです。 だからといって、「飲んだら乗るな」という金科玉条に対抗することはできません。が、しかし、警察が事故防止に効果的な取締り(法の執行)をしているようにはとても見えない。
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