取締り(法執行)のウラ表
バックグラウンドの考察1.役所の許認可中央集権型のニッポンの警察システムはアメリカとは大きく異なっている。そしてニッポンにおける警察署長の権限は絶大で、アメリカの市警察署長の比ではない。 繁華街で営業を行う店に対する警察の許認可権については次のリンク先をご参照ください。
2.司法に介在をさせずに「役所の判断」で執行される行政処分三権分立(司法・行政・立法の三つの権力がそれぞれ独立して公正さを保つ)は、ニッポンではまともに機能していない。司法にかわって、行政(お役所)が司法機能を抱え込んできたからである。 警察以外のお役所でも、こうした「行政処分の優位主義」がみられます。そして「業務停止命令」や「営業停止処分」として、所管する業界に絶大な「司法機能」を発揮できるわけだ。 3.公益法人による業界支配とお役人の天下りお役所が許認可権限によって支配するそれぞれの業界には、 〇×業協会といった名称の公益法人が設立される。これら半官半民の中途半端な〇×業協会への天下りは法律で規制されていない。 そして、公益法人に業界標準を設定させたり、業界での資格や認定制度を〇×業協会に一任させたり、はては 〇×業協会に加盟しなければその業界に参入できないケースも存在する。
告発がなければ暴かれない不正お役人と業者との不適切な関係には、お役人の収賄やタカリ行為がからんでいる。しかし、こうした汚職事件は密室の犯罪と言われ、内部告発がない限りバレることはない。 (1)直接的または間接的に役所の腐敗を感じさせられながらも、 (2)「警察=正義」のイメージを捨てることができず、 このふたつの問題が問題として広く認められることがなければ、オモテ(名目)とウラ(実態)がかけ離れたままで、役所が権益を保全するための仕組み(法規)だけが厳しくなっていくはずだ。 アンタッチャブル・ゾーン警察腐敗を描いた幾多のアメリカ映画では、FBI(連邦警察)や検察が地域警察の腐敗を捜査する。 もし筆者が深夜営業のクラブや飲食店を経営していたらなら、店頭での飲酒取締りや、午後8時以降の駐車違反が行われることはもちろん、 「風営法」関連の行政処分で大きなダメージを被ることになるだろう。 そうなったら、私は警察署長にひれ伏す以外、なす術はない。 「悲惨な事故」をなくすために警察がしなければならないこと有力者の汚職が横行し、取締る立場の警察官がひんぱんに法を犯しているのが現実だ。また自分らの組織を守るためのお役人の裏工作や口裏合わせがうんざりするほど報道されている。 「覚えてない」「忘れた」「調査中でコメントできない」「秘書が勝手に…」などなど。 <オモテ向きのキレイ事>
こうした見え透いたウソが繰り返されるニッポンなのに、道路にはウンザリするほどの交通標語が乱立しています。 ![]() <ウラ側の現実> もし、警察が本気で“悲惨な死亡事故”を減らすつもりなら、次のことをしなければならないはずだ。
この3つをしないで、警察が“大きな網”を持つのなら、 表とウラがさらに激しく開いていくだけだろう。 |