![]() |
![]() |
![]() |
(交通違反専門の機動隊)
その他の機動部隊
(暴動鎮圧用の機動隊)
(特殊急襲部隊)
(自動車警ら隊)
(高速道路専門の機動隊)
|
|
|
かつて交通機動隊から逃げることはできないといわれていた。彼らの卓越した運転技術は、おそらく速度違反への抑止効果もあったのだろう。きっと今だって、十分に運転技術は高いに違いない。しかし、現実に見かける交通機動隊は、立場の弱い原付きばかりを取り締まっている。 |
神奈川県警では、東部エリアに第一交通機動隊、西部エリアに第二交通機動隊をおいている。第一交通機動隊は、横浜南区睦町に本部があり、幸警察署(川崎)と横須賀署に分駐隊がある。
睦町の本部には、オートバイの練習コースがある。また同じ敷地内には、睦町公舎さらに歩いて8分程度の場所には堀ノ内公舎と丸山公舎があるので、隊員は通勤に労することなく職務をまっとうできる。ちなみにAクラスの公舎でも、賃料はu単価268円(坪単価884円)だ。40uの2DKの場合、賃料は10,720円となり、近隣相場の8分の1程度と格安だ。ちなみに県警職員の平均年収はおよそ800万で平均退職金は2800万だ。
さらに使用されるマシーンは最新で、最高のメンテナンスを受けている。もちろん燃料も使い放題だ。
こうした恵まれた環境で磨き上げられた運転技術は、イベントなどで披露され、暴走族など悪質な交通違反の取締りに生かされていると信じられている。しかし、現実の交通機動隊は、悪質な違反の取り締まりどころか、弱いものイジめに精をだしている。
神奈川県警第一交通機動隊による速度違反の取締り件数を抜粋した。
| (年度) | 2000 | 2001 | 2002 | 2003 | 2004 | そして現在 |
| 4輪車合計 | 11,472 | 12,158 | 12,204 | 11,394 | 10,960 | 神奈川県警は交通機動隊の車種別取締り状況を非公開にした 詳細は「本当のことが言えない国」 |
| 2輪車合計 | 10,163 | 9,560 | 9,006 | 10,104 | 9,979 | |
| (うち原付) | 8,712 | 7,821 | 7,126 | 8,121 | 7,903 | |
| TOTAL | 21.635 | 21,718 | 21,210 | 21,498 | 20,939 | |
| (原付の割合) | 40.3% | 36.0% | 33.6% | 37.8% | 37.7% |
第一交通機動隊の車種別違反別検挙状況(pdfファイル492KB)
原付バイクがターゲットとされる割合は、全取締りの4割に近いことがわかる。
交機の精鋭部隊は、よってたかって原付バイクを検挙しているのである。隊長や指導官は、機動部隊の存在意義をいったいどのように考えているのだろうか。
他人への加害性の低い原付バイクに対し、ここまで露骨な取締りを行うのはノルマがきついからだろう。しかし、警察庁も本部長も交通部長も隊長も、決してノルマの存在をみとめようとはしない。それどころか、現場の隊員自身もノルマの言及には及び腰だ。
とにかく、県警が誇る精鋭部隊が、現実離れの時速30キロ規制を強いられた原付バイクを好んで取り締まる現実は、弱いものイジめとしか言いようがないのである。
各警察署の行うネズミ捕りが定置網漁だとしたら、交通機動隊の追尾式取締りは一本釣りだ。漁獲量で定置網に負けるのは仕方ないだろう。しかし一本釣りでしか捕ることのできない大物だって存在するのである。
精鋭部隊と呼ばれる陸(おか)の漁師たちは、今日も小魚を狙って出撃するのだろうか。
| 交通機動隊とは? 機動力をいかした強力な取締りが可能な白バイ・パトカーは、モータリゼーションの進展とともにその配置数が増加されていった。以前は「白バイ隊」や「交通機動警ら隊」などと呼ばれていたが、昭和48年頃に「交通機動隊」に統一された。 |
第一交通機動隊 |
![]() |
![]() |
![]() |
現実の取締り
|
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
| satirize by Public Bureau of Inspection. |