地方自治欧米都市/警察主権の日本

ニューヨークの中枢にあるウォール街近くの道路。多くの道路が一方通行になっており、駐停車のできる場所は無数にある。


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計画都市・新横浜のビジネス街。道路は相互通行にされており、相互に2台の停車車両があれば、交通は破綻する。、


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いつも目にしている光景のなので、あまり疑問をもたれることはないが、日本の道路は、日本以外の都市と比べると、極めて異質な設計・運用がされている。

欧米各都市では、積極的に一方通行を取り入れ、路上駐車を容認し、信号で停車することなく流れるように設計されている。一方、日本では、漫然と相互通行とし、両側を駐車禁止としている。合理性や現実性に乏しいため、交通安全という金科玉条は絵空事と化し、交通は破綻する。そこに規制と取締りといった警察力、信号機に代表される交通安全施設、それから民間警備員やら駐車監視員などが次々に投下され、恐ろしく複雑な状態となっている。

はたして、日本の道路は、ほかの国に誇れるやり方なのだろうか。それともやはり日本はガラパゴスなのだろうか。

パトカーと民間のクルマが仲良く路駐(ニューヨーク)/警視庁前のパトカー専用駐車帯(霞ヶ関)
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ほとんどの道路に路上駐車のできる住宅街(フランス・パリ)/道路が広くても駐車禁止の住宅街(横浜)
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都心でも積極的に路上駐車スペースが設けられる(ニューヨーク)/郊外の交通の少ない道路も駐禁(横浜市)
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自治体がオートバイ専用の路上駐車場設けている(サンフランシスコ)/取締りばかりが厳しくなる日本(新宿)
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空港からパリ市内に向かう首都高速(パリ)/無意味な遮音壁で視界のさえぎられる首都高速(東京)
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