欧米都市の道路には、一方通行があちらこちらに使われている。
一方通行路は安全面からもきわめて合理的だ。なぜなら、対向車と向き合わなくてよいからだ。
対向車を気にせずターンできるでので、交差点の安全性は相互通行の比ではない。信号制御もシンプルにできるので、交通の円滑の面からも望ましい。
また、歩行者も片側だけに気を配ればよいので、横断が安全にできる。さらには、寂れゆくシャッター通りに賑わいを取り戻す起爆剤にもなり得るだろう。
とにかく一方通行は良いことだらけだ。
さて、わが国では、開拓時代に街づくりが行われた札幌や、空襲で焼け野原になった後、整理された銀座など、大昔には、欧米のように一方通行でコントロールされた街づくりがなされていた。
しかしどうやら、この国では一方通行による街づくりはやめてしまったようだ。