歩道上には、自転車とモペッドのための駐車場があちらこちらに設置されている。
日本では、警察庁がまとめた法案を基に、2006年6月の法改正がおこなわれ、そしてバイクの路上駐車場がないまま、取締りだけが先行した。
同じ時期に、国土交通省は、歩道上の自転車場を道路管理者が設置できることを道路法施行令に盛り込んでいる。しかし、道路交通法を所管する警察との協議がまとまらなかったのか、このプランは事実上〝お蔵入り〟となった。
改正道交法の施行後、国土交通省は、道路管理者ではなく、占有許可によって作るプランを道路施工令に織り込んだ。その後、何度も占用料を練り直す会議が行われ、収益性を勘案しないまま占用料を引き下げることが決められた。このようにして、交通安全協会などの天下り団体が大きなサヤを上げられるようにしたのだろう。言い換えると、無料バイク駐車場の可能性は絶たれたということだ。